水谷一の数学力トレーニング・プリント〈1〉
数の性質と計算のしくみ―出口汪が推薦する 水谷 一 (単行本 - 2004/5)


水谷一の数学力トレーニング・プリントは、その書籍名から想像される内容とはおよそ程遠い内容だということをはじめに書いておかなければならないと思います。

「数の性質と計算のしくみ」という副題から、堅苦しい理論書だと想像してしまいそうですが、内容は「計算問題集」です。

解答はありますが、解説はありません。
見方によればかなり不親切なドリルといえるかもしれません。

しかしながら、その計算問題を順番に進めていくことで、「あること」に対する気づきが生まれます。人によってその気づきには個人差がありますが、必ず気づくはずです。
そうして、ただ単に鉛筆を走らせて計算をしていたことに新しい数に関する性質を見ることができるのです。

小学生向けの内容ということですが、私は決してそうは思えません。
この問題集・ドリルを小学生が一人で解いていけるとしたらやはり相当な力のある子供といえると思います。
私見としては、親が毎日少しずつ鉛筆を走らせることにより、数に対する認識を新たにするためのドリルだと考えたほうがいいような気がします。

何の説明もなしに、「この問題集・ドリルが、良さそうだからやっておきなさい・・」
そういうレベルの問題集ではありません。

子供と一緒に数の性質と計算の仕方を試行錯誤することで、計算方法とその結果がいかに現れてくるかを学び、「感動する」ための一冊だと思います。

水谷先生の書籍は、高校の数学の解説から入った方はきわめて明快な解説と分かり易い説明を想像するかもしれませんが、この水谷一の数学力トレーニング・プリント〈1〉に関しては当てはまらないことをご承知おきください。
「鉛筆を走らせる」という実践により「学び取る」ためのドリルであり、問題集ということになります。

はじめの1冊を終えたとき、あるいは数回繰り返したときに計算問題に対する見方が大きく変化している自分に気がつくことでしょう。








トレーニングプリントの理論書となるのはこちら・・・・・
(親御さん向けの書籍です)