日本漢字能力検定協会の開催する漢字検定、通称、漢検は、最近とみに人気が高まり受験者数もうなぎのぼりになってきています。

その一つの要因に、漢字検定の級を持っていると、高校の単位を認定されたりとか、
大学入試の内申点アップ、など受験に有利だという条件があるからです。

一方、漢字検定の後に始まった文検、日本語文章能力検定に関してはあまり注目されていません。

個人としては、こちらの文検こそ、小学校、中学校で養っておかなければならない能力だと思います。

つまり、文章を読んで、自分の主観を排していかに作者の主張を読み取るかという
「客観性」を養うために、実はこの文検はとても役に立ちます。

例えば、公園で子連れの男の人と、女の人が、遊んでいる絵があったとします。
それを誰かに解説するような文章を書くわけです。

すると、たいていの子供たちは、
「子供を連れたお父さんと、お母さんが、子供を公園のブランコで遊ばせています。」
のような文章を書きます。

ここに決定的な誤りがあります。

つまり、絵の中には当然のことながら、注釈は入っていませんので、
その男・女が、父母であることは分からないのです。
父母であると勝手に解釈したことは誤りとなります。

ある意味それは屁理屈というものだろう、と感じなくもないですが、
このようないわば極端とも言えるくらいの「主観」の排除こそ、
文章を読解するためには必要なことだと思います。
このようなトレーニングを一度は経験しておいたほうが、後々大学受験の国語、現代国語、あるいはその他の教科の文章題の趣旨を読み取る際に必要な能力となることは明白です。

5−7級の検定は合格・不合格の判定はなく、点数によって級分けされます。

まぁ、文検の場合は、合否よりもその内容を一度味わっておくことに意義があると思います。
機会があれば、一度文検の問題をご覧いただけたらと思います。